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------じゃがいも  栽培記録

〜種イモ植付けは上向きか下向きか〜

一般的には種イモの切断面を下にして植え付けると言われているが、たまに逆がいいとの説を目にする。どちらがいいか試してみた。
<言われている説>
切り口下向き:水が溜まらず、腐りにくい
切り口上向き:強い芽のみが生き残るので、芽かきが不要

年月日  内容   写真等
 2020.2.7  種イモ1kgを購入。すぐに浴光育芽のため日当たりの良い所に並べて置いた。  
 2020.2.18  堆肥約5kgと配合肥料100g程度程度を畝幅約1m長さ2.4mの畝に混ぜ、耕作。石灰は前作でレタスが順調だったこともあり使わず。  
 2020.2.23
 切り口が下向き:8個、上向き:6個の計14個を植えた。
2条、条間約30cm。千鳥で株間約30cm。

<写真>
左上:植付ける前の種イモ。芽出しは十分とは言えないが、これを半分や1/4に切断して、40〜60g前後にした。

右上:切り口を下に置いた状態。
左下:切り口を上に向けた状態。
右下:、上に3〜5cm土を埋め戻し、もみ殻を掛けた状態。
 
 2020.3.20
 植付けから約1ケ月が経過。
左が切り口を上、右が切り口を下。
両方とも、芽が出始めている。
幾分、切り口が下の方が早そうではあるが、差は小さい。
 2020.3.23
 上と同様に、左が切り口が上、右が切り口が下。
芽がはっきりしてきた。
種イモの全てに芽が出ている。
今の所、両者に差異はほとんど見られない。
 2020.3.29  芽がはっきりと大きくなってきた。
但し、相変わらず両者の差異はほとんどない。
 2020.4.5  芽が10cmを超えてきたので、芽かきを行った。
芽の数は
切り口上が
3〜4の平均3.7本
切り口下が
3〜6の平均3.6本
両者に特別な差は認められなかった。
強いて言えば、切り口上はバラツキが小さい、ことかな。ただ、芽かき不要とは言えず、腐るリスクだけマイナスと言えそうな結果である。
 写真左が抜いた芽。
2〜3本残すように抜いた。左が切り口上、右が切り口下。
両者とも、8本だった。
写真右は、抜いた後の一例。
この後、配合肥料を施し、土寄せをした。
 2020.5.4
 2回目の追肥と土寄せを行った。
今回は化成肥料を使用。

右の写真の左側が切り口を上にしたもの。幾分葉っぱは右側の切り口が下より、小さい感じ。
 2020.5.13
 左の写真が切り口を上にしたもので、右の写真が下にしたもの。
双方とも葉っぱの一部が黄色く枯れてきた。収穫が近い様子。双方に差異は認められない。
 2020.5.29
 葉、茎が枯れてきた。
株によってバラツキがあるものの、収穫時期だろうと、全ての株を収穫した。
株ごとに収穫したじゃがいもをまとめている。
写真の左側6株が切り口上、右側8株が切り口下。
数、大きさともに、両者に差異がないように見える。
<結果>
 切り口 上   下
 株数  6  8
 収穫個数  59  72
 株当たりの個数  9.8  9
総重量(kg)  3.7  5.3
 株当たりの重量(g)  620  660
 1個当たりの重量(g)  63  74














切り口下の方が個数が少ないものの重量が多く、大きいものが採れるという結果である。
総じてはバラツキの範囲内であり、データからも両者に特に差異は認められない。
<まとめ>
植えるときの切り口、上、下どちらも、芽かきの要否や収穫ともにほぼ同じで、上だと腐りやすいとすると、やはり下が良さそうである。